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コラム「うちんくのまなび」
第三者が入る大切さ
(H.F.さん)
息子は当初一人でいるのが嫌で、下の子の保育園送迎の短い時間でも一緒に車に乗り込んできました。仕事、家族の世話、他の用事もある中、子供の面倒を見る人がいない。家族だと遠慮がなく、特に母親に対しての当たりは強いので、毎日1対1での空間は厳しいです。いろいろ工夫もしましたが、親子だけで(母親一人で)学びを広げるのは限界があります。やはり家だけで過ごすより外に出た方が良かったと思います。
お稽古事で外部との交流機会があったのは助かりました。ピアノの先生が好きで楽しみにしていました。ピアノが好きかは別にして(笑)。いつも通りに接してくれる、ありのままの自分を見てくれる場所は、本当に助けになると思います。
また、フリースクールで魚を釣ってきて、大きいのが釣れた時は誇らしく、逆に嫌なことがあっても、それはそれで経験となり、成長できていると思うので嬉しかったです。
ある日、お世話になっている養蜂の先生のところへ行き、おじいちゃんくらいの年齢層の方と色々お話して、世の中を一部見られました。「お母さんのいうこときかなあかんよ」「学校嫌なら、ここに来て蜂の世話したらいい」とか、何気ない会話でも、母親の私自身も安心感を持って過ごせ、普通の日常が流れている感じがとても心地良かったです。昔はこんな風なゆるりとした空間でみんな学んでたんだろうなと感じました。よく知られていることですが、第三者をいれると空気感が変わるということ、本当に大切だと思いました。
揺さぶられ、揺らいで、「このままで子供大丈夫かな?」と心配になっても、自分を信じ、自分が育てた子供を信じる。ボキッと折れる前に、時には人の力を借りながら、しなやかに親子ともに成長できたらなと思います。

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